【ファッションに興味がある人必見】知る人ぞ知る美術館-アクセサリーミュージアム(前編)

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先日トピックスコーナーの「アンティークジュエリーってどんな宝石?分かりやすく解説します!」でご紹介しましたアクセサリーミュージアム(東京都目黒区)に神奈川貴金属技能士会のメンバーで見学に行ってきました。折角なので、もう少しアンティークジュエリー、ヴィンテージアクセサリーと、その時代背景について掘り下げていきたいと思います。

また、なぜ【ファッションに興味がある人必見】の美術館なのかについても後述しておりますので読んでみて下さいね。

神奈川貴金属技能士会の活動にご興味がある方はコチラ

少し長いレポートになるので、今回は前編・中編・後編に分けて掲載していきます。

 

アンティークジュエリー・ヴィンテージアクセサリー

少しおさらいになりますが、アンティークジュエリーとは貴金属や宝石を使った高価な装飾品、ヴィンテージアクセサリー(コスチュームジュエリー)とは、その時代の新素材や流行素材を使ったファッションアクセサリーを指します。

ただ現在と違い、ファッションアクセサリーと言っても1800年代~1940年頃まではファッションを楽しむこと自体がセレブレティーの人々(使用人を使う貴族やお金持ち)の趣味で、一般の人々は洋服3枚位を着まわす生活をしていたようです。

そう考えると、ある程度好きな服装、好きなアクセサリーを身に着けられる現代の日本はかなり恵まれているのですね。

話を戻しますと、祐天寺近くにあるアクセサリーミュージアムには国内最多級のヴィンテージアクセサリーが展示されています。前述したとおりヴィンテージアクセサリーは、その時代背景を映す素材、流行に沿ったファッションアクセサリーですので、ジュエリーだけでなく、ファッションに興味がある方にとっても、沢山の刺激を受けることができる美術館なのです。

それではアクセサリーミュージアムの魅力を見学順路に沿ってご紹介していきますね。(写真撮影不可のため画像はすべてイメージです)

 

(閑静な住宅街を歩いていくと曲がり角にすっと現れるアクセサリーミュージアム)

 

アールデコの時代(1910年頃~1930年頃)

アールデコの時代は前年代の文化運動アールヌーボー(1800年代終盤~1900年代初頭)から、新しい文化、新しいデザインを求めてヨーロッパ、アメリカを中心に文化が発信されました。

はっきりと整理された直線的な線、色の対比がこの時代の特徴なのですが、「なるほど!これがアールヌーボー」と分かりやすい作品が多く展示されています。その一部を紹介していきますね!

ブラスとガラスのブローチ

酒場の歌手であったシャネルが店舗営業を始め、真鍮とガラスを使ったアクセサリーを売り出しました。今でこそ、当たり前に使われている真鍮(ブラス)素材ですが、この頃になるまでは細工が難しく、アクセサリーにはあまり使われていなかったようです。この時代までシルバーばかりだったアクセサリーに、真鍮が加わることにより新しい風をもたらしました。

ベークライトアクセサリー

この時代に今で言うプラスチックの前身となるベークライトという素材が生まれました。ベークライトは麻などの天然素材から生成されるので、現在の石油から生成されるプラスチックとは少し違います。

この時代まで戦闘機のコックピットの上の透明な部分は(キャノピーといいます)、ガラス製でしか作ることができなかったので、重く四角かったため、新素材の開発が求められていました。ベークライトはこの問題を解決するために軍事用途として開発された素材でした。新素材として流通が始まると、ファッション業界でもいち早くアクセサリーに取り入れられました。

プラスチックというと安物の感じがしますが、当時の生成素材、技術では最先端のマテリアルであったため、超高額なアイテムでした。勿論、一部の上流階級者のみにしか身に着けることができなかったようです。

ボヘミアングラスとベネチアングラス

1800年代からヨーロッパの商人はアフリカ大陸へ渡り、ヨーロッパで作られたガラス玉(とんぼ玉)とアフリカで取れる象牙やダイヤモンドを交換していました。当時アフリカの酋長にとって、ガラス玉は不思議な宝石であり、富の証であったため喜んで交換していたようです。(これも今では信じられない物々交換ですね。)

アールヌーボーの時代に、そのトレードは最盛期を迎えてボヘミア地方とベネチア地方は活気にあふれ、沢山のガラス工芸品が作られました。

ボヘミア地方では鉛ガラスが生産されました。鉛ガラスは美しいのですが、劣化が早いので現在ではあまり生産されていません。一方、ベネチア地方ではローマンガラスが生産されました。ローマンガラスは吹きガラスのため、鋳造したり磨いたりする必要がなく、当時としては革新的な技術でした。

(画像はサフィレットと呼ばれるボヘミア地方のみで作られていたガラス細工。ロイヤルブルームーンストーンのような不思議な光を放つ。製法が失われてしまったため現在では作れないロストテクニック)

 

中編はこちら:【ファッションに興味がある人必見】知る人ぞ知る美術館-アクセサリーミュージアム(中編)

後編はこちら:【ファッションに興味がある人必見】知る人ぞ知る美術館-アクセサリーミュージアム(後編)

関連記事:アンティークジュエリーってどんな宝石?分かりやすく解説します!

関連記事:【東京観光・デート】知る人ぞ知る美術館-迎賓館赤坂離宮

 

イベント情報

アンティークジュエリーにご興味を持った方がもっと身近に、その魅力を体験できる場があればと思い、ジュエリー優では年に一度、10月にアンティークジュエリー展を行っています。

もちろん入場料無料で、普段は美術館でしか見れないような作品も多数展示しております。その場で見て、触って、解説を聞きながら遠い時に想いを馳せることができるイベントになっていますので、お時間が取れましたら是非遊びにいらしてみて下さい。

2018年の開催日程につきましては決まり次第発表致します。

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