【ファッションに興味がある人必見】知る人ぞ知る美術館-アクセサリーミュージアム(後編)

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ファッション、アンティークジュエリー、ヴィンテージアクセサリーにご興味がある方には必見の、東京都祐天寺駅近くにあるアクセサリーミュージアムの《見どころ》をご紹介している記事です。

前編では、アールデコの時代の作品を、中編ではヴィクトリアン時代、そしてアールヌーボーの作品を紹介しました。後編では、近代の作品をご紹介していきます。

前編はこちら:【ファッションに興味がある人必見】知る人ぞ知る美術館-アクセサリーミュージアム(前編)

中編はこちら:【ファッションに興味がある人必見】知る人ぞ知る美術館-アクセサリーミュージアム(中編)

 

オートクチュールの時代(1940年代~1960年代)

1940年頃のアンティークジュエリーやヴィンテージアクセサリーを含む文化は、第二次世界大戦(1939年~1945年)の影響を強く受けます。当たり前のことですが、世界大戦が起こると経済だけでなく、精神的にも大きな影響を受けますよね。

1924年に定義されたシュールレアリズム(超現実主義)という夢や非現実の世界を描くことによって想像力の開放を表現する芸術運動は、第二次世界大戦の抑鬱とした状況に強く反応します。無意識の狂気、合理主義への反抗と、不安定な現実への反作用として強くなっていったのです。これはこの時代に活躍した画家サルバドール・ダリやルネ・マグリットの作品にもよく見て取れますね。

その後、第二次世界大戦が終戦すると徐々に人々は活気を取り戻します。この頃から映画の制作はニューヨークからハリウッドに移り、これまでのヨーロッパ文化(主にパリ)を真似たアメリカのアクセサリーが流行していきます。

ルーサイトアクセサリー

現在ではアクリル樹脂と呼ばれるルーサイトは、1941年にデュポン社が開発しました。前編でご説明したベークライトの進化系ですね。驚くことにこの時代に入っても、プラスチック素材は未だ高価でおしゃれな素材として認識されていたのです。

ファッションデザイナーズブランド

この時代はアールデコから人気を博していたシャネルと共に、ミリアムハスケル、エルザ・スキャパレッリなどオートクチュールの人気デザイナーが台頭しました。

またエルザ・スキャパレッリのアトリエで修業をしたピエール・カルダン、ユーベル・ジバンシーも世界的な人気デザイナーとなり、現在のスーパーブランドがいくつも誕生していきます。

中編でご紹介したローズ・ベルタンの活躍(1772年~)からこの時代まで約180年、現在まではなんと約240年!ファッションデザイン(商業ファッションデザイン)の歴史は長いですね。半面、それと同時に、現在の形のデザイナーズブランドが確立されたのが意外と最近だということも興味深いです。

 

オーダーメイドから既製品の時代へ(1960年代~現代)

1960年代に入ると、親世代(オートクチュールの時代)のファッションを古臭いと感じた若者達が、新しいモノ、新しいコトを求めて様々な流行を生み出していきます。音楽ではビートルズ、女優ではツイッギー、ファッションではミニスカートが流行しました。

いつの時代も親世代に対する子世代の反発は変わらないですね。ただ、最近の日本では子世代の流行を親世代が真似て、真似されるのがイヤで子世代が新しい流行を創るという流れもあるので面白いですね!

この1960年代の流行はストリートと呼ばれ、現在でもクチュール、ストリートは相反しながらもその時代ごとの要素を取り込みながら、様々なブランドの軸になっています。

様々な流行とアクセサリー

1961年からアメリカで計画され、月面着陸を目指したアポロ計画により、人々は宇宙へ夢を馳せました。もちろんファッションにも取り入れられ、宇宙ルックとして流行します。また、1970年代にはベトナム戦争をきっかけに、反戦運動が盛んになり、愛と自由を求めるヒッピールックが生まれました。

それぞれの時代の出来事と、それに伴う心情がファッションに密接に影響することが分かりますね。また、情報の速度が速くなるにつれて、流行の移り変わりも激しくなります。

石油プラスチックの誕生

1960年代以降、石油からプラスチックが作れるようになりました。これにより、今までのプラスチック素材の価値が大きく下落し、現代の私達の思い描くプラスチックの価格になります。プラスチックが低価格で安定的に供給できるようになると、プラスチックアクセサリーも増えていき、時代の主流はオーダーメイドから既製品に移っていきました。

日本のアクセサリー・ジュエリー

日本のジュエリーの始まりは戦前でしたが、ごく一握りの上流階級のためのもので、実際に流通し始めたのは1970年代頃からと言われています。驚くべきことは和装で使用する帯留めも、実は昭和に入ってから作られたジュエリーだということです。(それまでは細帯を使っていたので、帯留めは必要ありませんでした。)

当時の日本ではファッション誌、「an an」が創刊されると一気にアメリカ、ヨーロッパの流行が流れこみ、未消化のまま毎週流行が変わるというカオスな状態になっていたそうです。また、日本で作られたアクセサリーは、海外のデザインを未消化のまま作るので、似て非なる大振りのアクセサリーが多く作られました。

 

その後、時代の景観を映しながらファッション、ジュエリー、アクセサリーは今日に至ります。その流れはどんどんと加速しているようにも感じますね。

 

いかがでしたか?写真撮影をすることができなかったので、文字のみで展示品をご紹介する形になりましたが、アクセサリーミュージアムでは、こういった作品をじっくり見学することができます。

気軽にふらっと行ってみるも良し、デザインのヒントに見学に行くも良しのアクセサリーミュージアムなので、是非一度は訪れてみて下さいね!

 

前編はこちら:【ファッションに興味がある人必見】知る人ぞ知る美術館-アクセサリーミュージアム(前編)

中編はこちら:【ファッションに興味がある人必見】知る人ぞ知る美術館-アクセサリーミュージアム(中編)

関連記事:アンティークジュエリーってどんな宝石?分かりやすく解説します!

 

イベント情報

アンティークジュエリーにご興味を持った方がもっと身近に、その魅力を体験できる場があればと思い、ジュエリー優では年に一度、10月にアンティークジュエリー展を行っています。

もちろん入場料無料で、普段は美術館でしか見れないような作品も多数展示しております。その場で見て、触って、解説を聞きながら遠い時に想いを馳せることができるイベントになっていますので、お時間が取れましたら是非遊びにいらしてみて下さい。

2018年の開催日程につきましては決まり次第発表致します。

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