なぜ結婚指輪は左手薬指?ペアリングの場合は?つける指で変わる意味

オーサー
公開
更新

結婚指輪は左手の薬指に、ペアリングは右手の薬指につけるもの。そんなお話を聞いたことはありませんか?これは半分は正解ですが、半分は間違ってるというお話です。結婚指輪は左手の薬指が良いとされていますが、ペアリングには決まったルールはありません

では、なぜ結婚指輪は左手の薬指に付ける指輪とされているのでしょうか?実は人の手、特に指は体の中でも特別な意味のある部位であるとヨーロッパを中心に古くから信じられており、指輪と指輪を付ける指の関係にも意味があるとされてきました。

この様な伝承が現在まで伝わって結婚指輪を付ける指の位置が決まっています。

ということで、今回はなぜ結婚指輪は左手の薬指に付けるのか?ペアリングを付ける指を迷ったらどの指に付けたらよいか?指輪を付ける指それぞれにはどんな意味があるのか?について詳しくお話ししていきます。

 

現在と昔では指輪についての認識が違う

現在の日本ではアパレルショップやジュエリーショップ、インターネット上のお店でも、様々なデザイン・サイズの指輪が販売されていますよね。金額の大小はありますが、誰もが指輪を付けることができる様になったのは歴史的に見ると最近のことです。

100年以上前のヨーロッパでは指輪はとても高価なファッションアイテムで、貴族の男性がジュエリー職人にオーダーメイドで作らせて身に着けるか、気に入った女性に贈ることが大半でした。庶民は指輪を見る機会自体もなかなか無かった様です。

ヨーロッパの貴族社会では言葉以外の表現で想いを伝えることが粋とされていたため、神話や伝承などから指輪をつける指の意味を調べて、贈る相手や相手へのメッセージに合わせて宝石を買い付け、相手の指に合わせてジュエリー職人に依頼していました。

日本の貴族社会であった平安時代でも和歌が流行り、直接的な言い回しではなく自然風景や動物をモチーフにした間接表現で相手への思いを表していましたね。ヨーロッパの貴族社会は百人一首の世界を思い浮かべるとイメージし易いかもしれません。

 

結婚指輪を左手の薬指に付ける理由とは

この様な貴族社会の中で、左手の薬指には愛情と絆を深めるという意味があるとされていました。ヨーロッパにおいて、この伝承は古く、古代ローマ時代から心臓に最も近い左手の薬指は、愛の静脈という管で心臓と繋がっていると考えられていました。

愛の象徴である左手の薬指に愛し合う二人の名を刻んだ指輪をつけて「あなたを一生大切にします」と誓い合うことがお互いに対しての永遠の契り = 結婚という儀式でした。この伝承が脈々と受け継がれ、現在でも結婚指輪は左手の薬指とされています。

 

ペアリングはどの指が合っているの?

ペアリングの場合は付けなければならない指というのは決まっていないので、基本的にはどの指に付けても大丈夫です。もちろんペアリングを左手の薬指につけてもOKです。お二人が「愛情と絆を深めていきたい!」と思っていたら左手の薬指もいいですね。

しかし、左手の薬指に指輪をしていると結婚しているイメージが強いので、ご家族やご友人から誤解されてしまうことがあります。場合によっては問題になってしまうこともあるので、左手の薬指にペアリングを付ける場合は誤解されるリスクも考えておきましょう。

お付き合いされているカップルに一番人気の右手の薬指には心を安定させて感性を高めるという意味があります。左手の薬指と対象の位置にある右手の薬指にペアリングをつけることは「お互い助け合って良い部分を知っていこうね!」という誓いになります。

それでは、両手の薬指以外の指の意味も見ていきましょう。

左手の指にペアリングを付けたときの意味

親指
信念を貫く意志の指 ⇒ 受験を控えたカップルや理想のマイホームをご検討のご夫婦に。
人差し指
積極的になれる指 ⇒ なかなか素直になれないお二人に。
中指
人間関係を築く指 ⇒ お互い心を許せる関係になっていけるように。
小指
出会いの指 ⇒ ペアリングの場合は・・・この指は避けましょう。

右手の指にペアリングを付けたときの意味

親指
困難を打破する指 ⇒ 一人では難しいことでも二人なら乗り越えられる。
人差し指
行動的になれる指 ⇒ フェスやイベント、旅行をいつまでも楽しみたいカップルに。
中指
邪気を払う指 ⇒ アンラッキーなことがあっても助け合って支え合うお二人に。
小指
魅力を上げる指 ⇒ 魅力的な二人になって、いつまでもお互いを想えるように。

 

まとめ

結婚指輪をこれから揃えようとお考えのお二人は、左手の薬指に付ける理由を知って頂いたので、指輪交換の際に思い出しながら想いを込めて交換して下さいね。既にご夫婦のお二人もご結婚当時を思い出しながら、これからもお相手と指輪を大切に。

ペアリングをご検討の方は、お二人の考えに合った指は見つかりましたか?ペアリングは互いに対する想いを表す指輪でもあるので、できれば付ける指も揃えたいですね。付ける指を先に決めて、合わせてペアリングを購入するのも良いでしょう。

当記事を書いているジュエリー優では結婚指輪のお作りメンテナンスを承っております。また、併設店の横浜指輪工房では、お二人の手作りで結婚指輪ペアリングを作成できるワークショップも行っておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

指輪を付ける指の意味を知ることが、お付き合い中の方や、これからご結婚されるお二人、ご夫婦の方にとって、お二人がお互いをもっと好きになって大切に想い合えるきっかけになったら嬉しいです。

  • はてなブックマーク

関連記事

最新記事

前の記事
遺品整理で出てきた指輪やネックレスなどのアクセサリーはどうしたらいいの?
次の記事
ジュエリー優 決算セール2017 9/14~9/30