結婚指輪が「指輪」である理由と結婚式で指輪交換する意味とは?

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結婚が決まると、結婚式を挙げる・挙げないに関わらず、多くのカップルが結婚指輪を選んだり、オーダーしたりしますよね。

慣例になっているため、特に意識することなく「結婚が決まったから結婚指輪を選ぼうね」と、話し合うことが多いのですが、いざ揃える段階になると、今まで気にしていなかった様々な疑問や不安が湧いてくることがあるかもしれません。

中には「結婚指輪をどこで揃えよう?」や「費用はどの位かかるのかな?」という具体的な疑問だけでなく、「そもそも何で結婚指輪を用意するの?」や「何でネックレスやブレスレットではなく指輪なの?」といった根本的な疑問も。

そこで、今回は結婚指輪についての根本的な疑問に焦点を当て、結婚時に揃えるアイテムが他のジュエリーでなく「指輪」である理由、そして、式中に行われる「指輪交換」の意味について、結婚指輪の歴史を踏まえてご紹介していきます。

 

ネックレスやブレスレットではなく結婚「指輪」である理由

なぜ結婚「指輪」なのでしょうか?ネックレスやブレスレットでも良い気がしますよね。しかし、そこには理由があります。

古くから人の手の指それぞれには精神的・願掛け的な役割があると考えられていました。そして、指につける指輪は「誓いを立てる道具」「結びつける道具」という特別な意味を担っているのです。こういった永続的な風習は他のジュエリーにはありません。

また、結婚指輪は金やプラチナなどの貴金属が綺麗に指の周りを一周しています。このシルエットは途切れることのない愛情を表していると考えられており「結婚を示すアイテム」=「指輪」という思想は紀元前から始まっていると言われています。

 

結婚指輪を左手の薬指に着ける理由

左手の薬指は、それぞれに役割のある指の中でも心臓に繋がる特に大切な指と考えられていました。そして、この指に「結ぶ」という意味を持つ「指輪」を互いに着けることで永遠の愛が叶うとされ、その考えは2000年経った現在まで受け継がれています。

 

指輪交換の歴史と結婚指輪を交換する意味

「結婚指輪を交換する」という文化は、紀元後800年頃に東ローマ帝国で行われるようになりました。この頃は貞操観念が重んじられており、既婚・未婚の表明が重要でした。そのため結婚指輪の交換は大事な儀式であったと言われています。

現代の結婚式では、神父さんの前で結婚指輪の交換が行われますね。その際、必ず男性が女性の指に、女性は男性の指に指輪を着けます。

実は、この所作にも意味があります。指輪を自分の指に着けるのではなく、相手の指に着けてあげるという行為は「自分の意思で、あなたを一生大切にします」という表明であり、「結婚して、お互いを大切にします」という誓いの行為が結婚指輪の交換なのです。

 

結婚式の3つのスタイルと指輪交換のタイミング

神前式での結婚指輪の交換

結婚式には大きく分けて3つのスタイルがあります。

教会式
最もオーソドックスな様式のスタイル。教会で神父の前で結婚を誓う。
人前式
特にスタイルを決めない自由な式で、列席者の方々に結婚の証人となってもらう。
神前式
和式のスタイル。神社や式場内に作られた会場で、神主の前で結婚を表明する。

これら結婚式のうち、オーソドックスなスタイルである教会式や人前式では、式中に結婚指輪の交換を行うことは想像しやすいのですが、和式の神前式では「指輪交換のタイミングが無い?」と不安になる方もいらっしゃると思います。

ご安心下さい。ほとんどの神前式で結婚指輪の交換は式の最中に行われます。ただ、式場外の神社や普段は結婚式を行っていない所などの特別なケースでは、進行に含まれていないケースもありますので、事前にプランナーさんや寺社に確認が必要です。

万が一、神社では指輪交換が出来ない場合でも、後の披露宴で行ったり、神前式と人前式を組み合わせることで解決できます。

 

結婚式に向けて結婚指輪を揃える時期

結婚指輪は結婚式予定日の2週間前位には手元に揃えておくのが理想的です。しかし、どうしても都合がつかない場合は、前日までに用意できれば、式の進行を不安なく進めていけるでしょう。直前になってしまう場合にはプランナーさんに報告して下さい。

結婚指輪を揃える方法は「購入する」「オーダーメイドする」「ワークショップで手作りする」といった方法があります。どの場合でも、購入の決定から出来上がりまで2週間から1ヵ月位の時間がかかりますので、早めに動いておいた方が安心です。

結婚式場を決めるタイミングから結婚指輪の検討も並行して行い、1ヵ月前から2ヵ月前くらいには指輪を決定しましょう。

 

まとめ

指輪の中でも「結婚指輪」はジュエリーの中でも、とりわけ特別なアイテムであり、「結婚指輪の交換」という所作には二人の誓いを表す大切な意味があることを知って頂けたと思います。指輪交換の際には「あなたを大切にします!」と心の中で唱えて下さいね。

また、「結婚指輪なんか要らないよ!」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、結婚指輪は互いが近くにいることを自然に感じられる指輪です。10年後・20年後に今を振り返って「着けていて良かった」と思えるアイテムですので、ご検討してみて下さい。

ジュエリーショップの当店では、「結婚指輪のセミオーダーメイド」「結婚指輪のフルオーダーメイド」「手作り結婚指輪のワークショップ」を承っておりますので、お気軽にご相談下さい。

結婚指輪と指輪交換の意味を知って、お二人がより想いの深いご結婚式を挙げられたら嬉しいです。

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