金 (ゴールド) のコーディネートのちょっとディープな話【第三講】

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金 (ゴールド) は鉱物の中でも、とても多様な使われ方をしています。ちょっと想像してみても、貴金属、工業製品の材料、財産など、色々と思いつきますね。今回はそんな多くの分野で活躍する金について掘り下げてご紹介していきます。

当店はジュエリーショップですので、こちらの第三講では金の持つ意味やイメージ、ジュエリーコーディネートやお手入れ方法について、金とプラチナで迷った際に役立つ比較など、金に関するコーディネート全般の内容をご案内しております。

「持っているジュエリーやアクセサリーと服が合っているか気になる。」「金のお手入れ方法が知りたい。」の他、気に入ったジュエリーを見つけた時や、リフォームを検討していて「金属の色で迷っている。」という方にオススメの内容です。

第一講・第二講では金について、それぞれ第三講とは別の視点で解説しておりますので、全てご覧頂けたら嬉しいです。

金 (ゴールド) の歴史と物質としてのちょっとディープな話【第一講】は、金という物質と金の歴史についてのお話。

金 (ゴールド) の純度・色・メッキのちょっとディープな話【第二講】では地域や文化によって異なる、ジュエリー用ゴールドの標準とされる純度の違いや、金のカラーバリエーションごとの成分、メッキとゴールドフィルドの違いなどをご紹介しています。

ジュエリーに使われている貴金属全般についてのお話は金、プラチナ、銀、ジュエリー選びの参考に!貴金属の種類と特徴でご紹介しておりますので、こちらをご覧下さい。

 

金 (ゴールド) の宝石言葉

誕生石などの他の宝石の様に、金にも宝石言葉があります。

蓄財
財産や金銭を蓄えること。また、その財産や金銭。
繁栄
豊かにさかえること。
さかえて発展すること。
豊穣
穀物がみのりゆたかなこと。また、そのさま。

デジタル大辞泉から抜粋

金はジュエリーとして身に着けるだけでなく、縁起物の形に整形された置き物を家に飾ったり、贈り合うなどの文化がある国も多いです。見た目の華やかさだけでなく、長い歴史の中で形成された強い力を持った鉱物としての意味があるのです。

 

金 (ゴールド) のカラーイメージとコーディネート

「イエローゴールドだと昔っぽいですか?」「ピンクゴールドは年齢的に若過ぎるかしら?」等のご質問を頂くことがあります。金のカラーイメージは流行やご年齢よりも全身のコーディネートやご使用になる場面から総合的に選ぶことをオススメしています。

また、オーダメイドリフォームの場合には、宝石の色とのバランスも考慮しましょう。お肌の色に合う・合わないはございますが、お洋服やお持ちのジュエリーとの組み合わせで印象が変わりますので、「私はこの色しか合わない!」と思い込まないでくださいね。

それでは、金のカラー選びで迷ってしまった時のために、判断の決め手にしやすい次の4項目からそれぞれのカラーを見ていきましょう。

  • 金の色のイメージ
  • 合わせやすいお洋服の色
  • 合わせやすい宝石の色
  • 合いやすい肌の色
色のイメージ お洋服の色 宝石の色 肌の色
イエローゴールド 暖かい・ゴージャス・エキゾチック・行動的 ホワイト・ブラック・ライムグリーン・アースカラー 透明・グリーン・レッド・イエロー・ブラウン・不透明色 (ターコイズ等) オークル系
ホワイトゴールド 涼しい・オーソドックス・フォーマル ホワイト・ベビーピンク・スカイブルー・ネイビー 透明・ブルー・グリーン・レッド・ピンク・パープル ブルベ (ブルーベース)
ピンクゴールド 優しい・キュート・カジュアル・肌に馴染む ホワイト・ライトピンク・ブラウン・アイボリー 透明・レッド・ピンク・遊色系 ピンク系
コンビネーションゴールド 個性的・遊び心・高級感 ホワイト・ブラック・ダークカラー・パンツスタイル 透明・レッド・ブルー・ビビットカラー ブルベ (ブルーベース)、オークル系

これらの視点から総合的に判断して、最も合うと思うカラーをチョイスして下さい。それでも迷う時はご友人やご家族に意見を聞いてみても良いですね。また、ジュエリーのジャンルに限らず、信頼できるショップ店員さんがいればアドバイスをもらいましょう。

 

金 (ゴールド) を使ったジュエリー・アクセサリーのお手入れ方法

金のジュエリーやアクセサリーの汚れが目立ってきてしまった時のお手入れ方法をご紹介します。金は比較的お手入れのしやすい金属ですが、中にはメッキ加工が施されているものもありますので、その場合は注意が必要です。

イエローゴールド・ピンクゴールド
イエローゴールドやピンクゴールドは洗面器などにぬるま湯を入れ、中性洗剤を溶かした中に浸けた後、丁寧にすすいでください。取り出したら柔らかいタオルなどの布でふき取り、黒ずんでしまっている部分を専用の磨き布などを使って磨きます。
ホワイトゴールド
洗面器などにぬるま湯を入れ、中性洗剤を溶かした中に浸けた後、丁寧にすすいでください。取り出したら柔らかいタオルなどの布でふき取ります。ホワイトゴールドは通常、ロジウムメッキ加工されていますので、磨くことはできません。
ゴールドフィルド・ゴールドメッキ
タオルなどの柔らかい布で汚れを拭き取ります。金張りのヒビ、メッキ剥がれがある状態でお湯や洗剤に浸けてしまうと、状態が悪化してしまう可能性があります。また、強く擦ると余計にメッキが剥がれてしまうのでご注意下さい。

これらは石が付いていない、かつ金属の種類がはっきりと分かっている場合のお手入れ方法です。石が付いている場合や金属の種類が不確かな場合は、購入店やお近くのジュエリーショップにお手入れ方法を確認してからメンテナンスを行いましょう。

また、ご自宅でのお手入れでは汚れを落とすことはできますが、傷を取ることはできません。傷がついてご結婚指輪などのジュエリーがくすんでしまった場合は、磨き直しや再メッキ加工を行うことで状態がかなり改善されます。

 

ホワイトゴールドとプラチナの比較

最後に、よくご質問を頂くホワイトゴールドとプラチナの違いについてご説明します。ホワイトゴールドとプラチナは似た色をしているので「どちらが良いの?」と迷ってしまうこともあると思います。それぞれに良い点がありますので、ご参考にしてみて下さい。

文化的な面
ヨーロッパ圏ではホワイトゴールドが、日本ではプラチナが良く使われます。世界的に見ると、プラチナを主に使用している国は中国と日本であり少ないですので、資産的な安定性はホワイトゴールドの方が高いです。
価格の面
1gあたりの価格はホワイトゴールドの方が高く、同じ大きさではプラチナの方が重いです。そのため、小さなジュエリーはプラチナの方が安くなり、大きなものはホワイトゴールドの方が安くなります。
耐久性の面
ホワイトゴールドは通常ロジウムメッキ加工されていますので、使用と共に剥げてきます。プラチナは地の色そのままですので、耐久性やお手入れの面ではプラチナの方が気軽に扱えます。
金属アレルギーの面
ホワイトゴールドの表面加工がニッケルではなく、ロジウムであればどちらもアレルギーを起こしにくい金属です。しかし、アレルギー症状は人によって原因となる金属が違いますので、一概には言えません。

結婚指輪のように長く着け続けるジュエリーは、お手入れの面を考慮するとホワイトゴールドよりプラチナの方が良いでしょう。しかし、全般的にはどちらの金属の方が優れているという訳ではないので、お好みに合わせてお選び頂ければと思います。

 

まとめ

第三講では金のジュエリーやアクセサリーのコーディネート、お手入れのお話を中心に進めてきました。コーディネートについては千差万別のパーソナルな部分ですので、それぞれのお話をヒントにして、ご自身に合ったカラーゴールドをお選び頂けたら幸いです。

また、当店ではサービスを承る際にコーディネートのご相談もお受けしております。お修理リフォーム予定のお品物だけでなく、お持ちのジュエリーやアクセサリーについてもアドバイスさせて頂きますので、お気軽にLINEやメール、ご来店をお待ちしております。

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