おうちで行えるジュエリーやアクセサリーのお手入れ方法と種類

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結婚指輪などの着けたままの指輪や、ネックレス・ピアス等のよく使うアイテムは、いつの間にか汚れていたり、傷ついていることがあります。「汚れが気にはなるけど、どうしたら良いか分からない。」という方も多いのではないでしょうか?

ジュエリーやアクセサリーを長く清潔に保つには、定期的なお手入れが必要になります。しかし、お近くにメンテナンスを行ってくれるジュエリーショップが無かったり、その都度、依頼するのが面倒に感じることもありますよね。

お気に入りのアイテムは、普段はご自身でお手入れを行い、自分ではお手入れできない部分をジュエリーショップに任せるという方法が理想的です。ご自身でお手入れすることでジュエリーやアクセサリーに愛着もわきますし、知識も深まっていきます。

しかし、おうちで行えるお手入れ方法が分からなかったり、ジュエリーショップに任せた方が良い部分を判断するのはなかなか難しいハズ。ということで、今回はお家で行うジュエリーやアクセサリーのお手入れについてご紹介していきます。

 

ジュエリーやアクセサリーをおうちでお手入れする4つのメリット

ご自身でジュエリーやアクセサリーのお手入れを行うことは、見た目が美しくなること以外にも沢山のメリットがあります。

1. 清潔にすることで、ケガ・病気・食中毒の予防になる

汚れが溜まったままの指輪を着けていると、かぶれてしまうことがあります。さらに、指輪をしている近くの指をケガしてしまった時には、ケガを悪化させてしまうことも。また、お料理の際やお子様のお世話をする時にも不衛生です。

場合によっては食中毒を招いてしまうこともあるので、ご結婚指輪などの着けたままのジュエリーは、定期的にお手入れしましょう。

2. 扱いが丁寧になり、長持ちする

ジュエリーやアクセサリーをお手入れしていくうちに、お品物に対する知識が深まり、お手入れ方法だけでなく、ダメージの少ない装い方や、メンテナンスが必要になる時期が分かってきます。結果的に大切なアイテムを長く使っていけるようになります。

3. 損傷に気がつく

定期的にお手入れしてあげていると「あ、ココの石がとれそう」「真珠ネックレスの糸が切れそう」というように、お品物の変化にも気づきやすくなります。完全に壊れてしまう前に、これらの変化に気が付くことはとても重要です。

壊れて宝石が無くなってしまうと、宝石を新たに購入する必要が出てきますし、気づかずに使っていて、破損個所が大きくなると、お修理費用も高くなってしまいます。また、一番使いたい時に壊れてしまって着けられないということも避けられます。

4. 愛着がわいて、お気に入りになる

お手入れを定期的に行ってあげていると、一層愛着がわき、いつの間にか手放せないお気に入りのアイテムになります。ご友人や恋人からも「その指輪いつもピカピカで綺麗だね!」と褒められるようになるので、お手入れすること自体も楽しみになりますね。

 

おうちでのお手入れとジュエリーショップに任せるメンテナンス

おうちで行えるお手入れと、ジュエリーショップに任せた方が良いメンテナンスは以下の通りです。

おうちで行うお手入れの主な目的

おうちで行うお手入れの主な目的は、ジュエリーやアクセサリーの美しさを保つ、清潔に保つ、劣化を遅らせる、ということにあります。そのため、手間がかからず宝石や金属にダメージの少ない安全な方法で定期的に行うということが大切です。

ジュエリーショップに任せるメンテナンスの主な目的

ジュエリーショップに任せた方が良いメンテナンスは、おうちではお手入れが難しいお品物の美観や衛生面の維持、定期的なお手入れでは元の状態に戻らなくなってしまった経年劣化の修復、破損個所の修理などがあります。

お手入れはジュエリーショップでもできますが、ご自身で行うと沢山のメリットがありますので、是非チャレンジしてみて下さい。逆に、破損しているお品物の修復を試みてしまうと状態が悪化してしまうことが多いので、ショップに任せてしまう方が良いでしょう。

 

お手入れを始める前に必ず確認したい3つのポイント

間違ったお手入れの仕方をしてしまうと、ジュエリーやアクセサリーを劣化させてしまったり、壊してしまう可能性があります。お手入れを行う際には、事前にその品物がどんな素材で出来ていて、どんな加工方法で作られているかを知ることが重要です。

1. 金属の種類

プラチナ・イエローゴールド・ピンクゴールド
比較的おうちでお手入れしやすい金属です。
ホワイトゴールド
通常メッキされているので、メッキ剥がれに注意が必要です。
シルバー
メッキや黒燻しが施されている場合は、お手入れ方法によっては剥がれてしまうので注意が必要です。
銅合金などにメッキされているアクセサリー
メッキが施されているので、お手入れ方法によっては剥がれてしまうので注意が必要です。

2. 宝石の有無

宝石がついていないジュエリーの場合は、上記の金属の種類をご参考にお手入れを行って下さい。宝石やスワロフスキーガラスなどがついているジュエリーやアクセサリーについては宝石ごとにお手入れ方法が変わります。

宝石がある場合のお手入れ方法については、購入店かジュエリーショップに事前確認しましょう。真珠のネックレスや、宝石を繋いだネックレスのお手入れについては「真珠ネックレス修理とお手入れの仕方、切れてしまった時の対処方法」をご参考にして下さい。

3. 加工方法

宝石やスワロフスキーガラスが留まっているジュエリーやアクセサリーの場合は、宝石の種類以外にも「どんな方法で石が留められているか」や「経年劣化の進行度合い」によってもお手入れ方法が変わります。

接着材を用いた石留めの場合は、お湯に浸けてしまうと接着剤が取れて石が外れてしまいます。また、経年劣化で石を留めている爪が脆くなっている場合は、軽く布で拭いただけでも石が取れてしまうこともあるのでご注意下さい。

 

分からないことはジュエリーショップに相談しましょう

お手入れをすることで、かえってジュエリーやアクセサリーの劣化を速めてしまったり、壊してしまうこともあります。そうならない様に、判断に迷った時はジュエリーショップに相談してからお手入れするようにして下さい (当店でもご相談承ります)。

金属の種類や宝石の有無だけでなく、特殊な加工や繊細な装飾が施されているアイテムは特に注意しましょう。

 

おうちで行えるジュエリー・アクセサリーのお手入れ方法

おうちで行える主なお手入れ方法は以下の通りです。お持ちのお品物に合ったお手入れ方法をお選び下さい。基本的には、石のついていないお品物に行い、宝石やスワロガラスがついているものは、ジュエリーショップに相談してから行う方が良いでしょう。

柔らかい布で拭く

眼鏡拭きなどの研磨剤のついていない柔らかい布で拭いてあげる方法です。全てのジュエリーやアクセサリーにできる、最も基本的なお手入れ方法でありながら、化粧品や皮脂汚れからジュエリーを守ることができる、最も重要なお手入れ方法です。

ただし、宝石やスワロフスキーガラスが留まっている場合は、宝石が外れてしまう可能性があるため、石付きの場合はショップで確認してから行うか、安全が確認されている場合に限り優しく拭いてあげる様にしましょう。

ぬるま湯に漬けて拭く

ぬるま湯をプラスチック製の洗面器に注いで中性洗剤を入れて優しく指で揉みます。その後、茶こし等を通してお湯を捨て、洗剤の入っていない新しいお湯に取り替えて、もう一度優しく揉んでから柔らかい布で水分を拭き取ります。

金属製のボールなどは、お品物を傷つけてしまうため避けて下さい。石付きのアイテムの場合は石の種類によって行えない場合があります。ゴムや糸、ワイヤーを使用した連ネックレスは、中の芯材が劣化してしまうため、この方法は行えません。

接着材で石留めされているお品物は石が外れてしまいます。また、石が外れそうになっているアイテムは石が取れてしまうことがあります。塗装が施されているお品物は塗装が溶け落ちてしまうこともあります。

ポリッシュクロスで磨く

研磨剤が練りこまれた布で磨く方法です。ポリッシュクロスは石のついていないプラチナ・イエローゴールド・ピンクゴールドに使用できます。メッキ加工の施されているホワイトゴールド・銅合金などは剥げてしまうため使用できません。

銀は生地の状態であれば使用できますが、メッキ加工が施されていたり黒燻し加工されている場合には剥げてしまいます。塗装の施されているお品物は剥げてしまうため使用できません。

超音波で洗浄する

眼鏡やアクセサリー用の超音波洗浄機を使用する方法です。細かな汚れも落ちる優れた器具ですが、間違った使い方をしてしまうと不具合が起きやすいので、石付きの場合は必ず信頼できるショップに確認してからご使用下さい

石がついていないお品物の場合は、基本的には問題なくお使い頂けますが、一度に多数のアイテムを入れてしまうと品物同士が擦れて傷ついてしまいます。また、燻し加工されている銀や塗装されているアイテムは、着色が取れてしまいますので使用できません。

 

まとめ

ご自身でジュエリーやアクセサリーのお手入れを行うメリット、おうちで行うお手入れとジュエリーショップに任せる部分の判断基準、実際のお手入れ方法について、それぞれご紹介させて頂きました。

ジュエリーやアクセサリーは繊細な作りのものが多いので、少しでも不安を感じた時には、その都度、ジュエリーショップに確認をする方が良いでしょう。少し面倒に感じるかもしれませんが、その方が愛着もわきますよ!

基本的には、柔らかい布で優しく拭いてあげるだけで十分にジュエリーやアクセサリーを綺麗に使っていくことができます。いつでも美しく清潔なジュエリーを身に着けて、季節ごとのコーディネートを楽しんで頂けたら嬉しいです。

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