バングルを購入したら是非読んで!破損を防ぐための正しい着け外し方

オーサー
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ブレスレットとはまた違った立体感や素材感があるバングルは、カルティエなどのハイブランドから、アパレル系のカジュアルなもの、デザイナーズの特徴的なものまで、多種多様なデザイン・素材で作られている人気のジュエリーアイテムです。

しかし、シンプルな構造ゆえに着け外し方法を間違えると壊れやすく、一度壊れると完全な状態への修理が難しいため、着け外し方やNGな動作を知っておくことが重要です。ということで、今回はバングルの扱い方について詳しくご紹介させて頂きます。

 

バングルってどんなアイテム?

「バングルとブレスレットの違いがよく分からない。」という方もいらっしゃると思います。どちらも腕に着けるジュエリーアイテムですが、ブレスレットはチェーンや紐など腕に馴染む形状で、主にネックレス等に見られる留め具が付いているものを指します。

それに対し、バングルは基本的に全体が一体型になっており、腕のシルエットに沿わない硬質な形状です。開いている輪の一部に腕を入れて着けるもの、完全な輪状になっているもの、一枚板の形状でヒンジによって開き差込金具で留めるもの等があります。

 

バングルの着け外し方

今回はオーソドックスな、開いている輪の隙間に腕を滑り込ませて着けるタイプのバングルの着け外しについてご紹介させて頂きます。

シンプルな構造なので「着け外し方なんて分かるよ!」とお思いになるかもしれませんが、意外とNGな方法で着け外しを行っている方も多く、間違った脱着を繰り返すと折れてしまう可能性が高いため、慣れている方も今一度着け外し方を確認してみて下さい。

1. 直角位置からバングルを腕に滑り込ませる

バングルの着け方-ステップ1

ギリギリ腕に入る位の隙間があるバングルを、腕の側面に沿ってゆっくりと滑り込ませます。腕の側面が少し沈む位が丁度良いサイズです。広げなければ入らない、又は引っ掛かりなく入ってしまう場合は、ご購入される時点で別サイズを選びましょう。

2. バングルを90度回して腕に合わせる

バングルの着け方-ステップ2

奥まで差し込んだらバングルを90度捻って取り付け完了です。バングルを外す時には逆の手順 (2→1) で行います。これだけの動作なのですが、取り付け時にバングルを握って隙間を調整することは避けて下さい。開いている隙間の間隔を変えないことが重要です。

バングルの着け方-注意点

 

壊してしまうリスクが高いNGなバングルの扱い方

着けてから「ちょっと緩いな」とギュッと全体を握って縮めたり、外す際にバングルの端を引っ張って広げてから外す動作を繰り返すと、バングルが金属疲労を起こして最も負荷の掛かっている箇所から折れてしまいますので、絶対に行わないようにしましょう。

バングルの着け方-やってはいけないこと1

バングルの着け方-やってはいけないこと2

バングルの着け外し方は、購入時にショップで説明を受けることが少ないので、無意識にこれらのNGな扱い方をしてしまっている方も多く見られます。しかし、大切なバングルの寿命を縮めることになってしまいますので、習慣になっている方は特にご注意下さい。

 

バングルは壊れてしまうと修理が難しい

デザイナーズやファッションブランドに多く見られる銅やアルミニウムなどの金属を主成分としたバングルの場合は、溶接温度に耐えられないため、お修理を行う事ができません。銀製の場合でも製造状態によっては繋いでも強度を保てないことがあります。

お修理が可能な場合でも、ブレスレットに比べて見えている面積が広いので、目立つお修理跡が残ってしまうことになります。また、単純に繋いでしまうと、同じ箇所から折れてしまうため、裏面に板を貼る等の補強も必要になり、費用も嵩みがちです。

そして、バングルはせっかく費用をかけてお修理しても、NGな扱い方を続けてしまうと、今度は補強した箇所の周辺から折れてしまうケースも多いため、正しい方法で取り扱うことが他のジュエリーやアクセサリーに比べ重要になります。

 

バングルは購入時にしっかとフィッテングを

指輪やネックレスの場合はおおよそのサイジングで購入し、後からご自身に合ったサイズに加工することが比較的に容易ですが、バングルの場合は傷跡が残る・耐久性が落ちる等の不具合が起きやすいため、基本的には後からの調整を行うことができません。

そのため、購入時にはしっかりフィッティングを行ってから購入して下さい。最近ではウェブショップでもフィッテング後の返品が可能なショップも増えていますので、バングルの場合は購入時のフィッティングは妥協しないようにしましょう。

 

まとめ

バングルは時計やストーンブレスレット等との重ね使いでも相乗効果を生み出すボリューム感があり、コーディネートの自己表現を引き立ててくれる効果的なアイテムですが、一度壊れてしまうと綺麗な状態で使い続けることが難しいという欠点があります。

とは言っても、構造はシンプルなものが多いので、正しい扱い方をしていけば他のジュエリーやアクセサリーと比べても壊れにくいように思います。ご購入された大切なバングルを長く楽しんでいけるよう、こちらの記事を参考にして頂けたら幸いです。

※現在、バングルのお修理は、ご来店頂ける方のみ承っております。

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