これからご結婚を予定されている方にとって、婚約指輪選びはワクワクする楽しみの一つですよね。もちろん、全体のシルエットが好みの指輪を選ぶことが一番ですが、それだけではなく、ダイヤモンドを留めている爪にも注目してみて下さい。
指輪にとって宝石を留めている爪はデザイン面だけではなく、宝石が外れてしまうことを防ぐ重要な役割を担っているからです。
爪の形状によって、宝石の輝きが強調されるが石が外れやすいタイプ、外れにくいけれど石が少し小さく見えてしまうタイプ等、それぞれの爪の形にはメリットとデメリットがあります。そこで、今回は宝石が留まる指輪の爪のタイプについてご紹介させて頂きます。
今回のお話は、ご結婚から時を経て、婚約指輪を「普段から使える指輪にしたいな」と、カジュアルダウンさせたい方にとっても参考になるお話となっておりますので、婚約指輪のリフォームをお考えの方も是非ご一読頂けましたら幸いです。
婚約指輪の使い方の前提
結婚指輪は常に着けていることが前提の指輪のため、引っ掛かりの少ないシルエットで宝石は留めないか、数石の小さな石が留まっていることが多いです。それに対し、婚約指輪などの宝石が留まっている指輪は、基本的には家では外す必要がある指輪になります。
宝石が留まっている指輪は、洗濯物が爪に引っ掛かる、食器と指輪をぶつけてしまう等のアクシデントが起きてしまいやすく、指輪やお洋服、食器などを傷めてしまうリスクが高いため、婚約指輪はご自宅に戻られた際には外して保管するようにしましょう。
婚約指輪の爪は指輪全体のデザインと同じくらい重要なポイント
上記のように、婚約指輪は外出用の指輪になるのですが、石を留めている爪のタイプによって、宝石の見え方や石留めの強度が変わります。爪は目立たない方が宝石が強調されて大きく見えますが、宝石が外れてしまうリスクは増えてしまいます。
そのため、婚約指輪選びや指輪のリフォームをご検討の際には、指輪のルックスだけではなく、日常生活のスタイルや、どんな場面で使いたいかを想像して、あなたに最適な種類の爪が採用されているデザインの指輪を選ぶようにして下さい。
婚約指輪の爪の種類と特徴
それでは、婚約指輪に多く採用されている代表的な爪の種類と、それぞれの特徴を画像付きでご紹介させて頂きます。
2本爪タイプ
2本の爪で宝石を留めるタイプです。爪と宝石の接点が少ないため、石の大きさや輝きが強調されます。その反面、衣類に爪を引っ掛けてしまったり、テーブルに指輪をぶつけてしまった際には、石が外れやすいため、ご使用時には気を遣う必要があります。
- 石の見え方
- ★★★★☆
- 石留め強度
- ★★☆☆☆
2点で挟んでいるタイプ
指輪のアームから伸びたデザインの一部で宝石を挟み込むタイプです。爪が宝石を覆う面積が少ないため、石が大きく見えます。2本爪タイプより少し接点は広くなりますが、石のヘリが外側に出ているため、石が外れやすいので、注意しながらお使い下さい。
- 石の見え方
- ★★★★★
- 石留め強度
- ★☆☆☆☆
4本爪タイプ
4点で留めるタイプの爪です。宝石箇所のシルエットが四角く見えるため、シャープな印象の指輪になります。2本爪や2点で挟んでいる指輪に比べて、4本爪は強度が上がります。柔らかなシルエットがお好みの場合は6本爪のタイプが合います。
- 石の見え方
- ★★★☆☆
- 石留め強度
- ★★★★☆
6本爪タイプ (ティファニータイプ)
婚約指輪では最もオーソドックスなタイプです。以前は太めの爪で高さのあるデザインが多く、見た目がゴツい印象でしたが、現在は華奢なバランスのものが主流です。宝石の見え方と爪の強度のバランスが良い爪のタイプです。
- 石の見え方
- ★★★★☆
- 石留め強度
- ★★★★☆
フクリンタイプ (ベゼルタイプ)
石枠で完全に宝石を覆うタイプの爪です。元の宝石の大きさより、少し小さく見えてしまうデメリットはありますが、爪が飛び出していないため引っ掛かりが無く、石が外れにくいメリットがあります。普段使いしやすいため、特にリフォーム時におススメです。
- 石の見え方
- ★★★☆☆
- 石留め強度
- ★★★★★
まとめ
この他にも婚約指輪に使われている爪の種類はあるのですが、その多くは上記の爪を変形させたものが多いと思われます。そのため、ご購入候補の指輪の爪が、どのタイプに当てはまるかチェックして、ご婚約指輪選びにお役立て頂けたら幸いです。
未来のことを想定することは難しいですが、将来のライフスタイルも想像して婚約指輪を選ばれると、長く、多くの機会でお使いになれる指輪になると思います。また、生活環境が変わった場合は指輪のリフォームもできますのでご安心下さい。
当店では、ご購入時だけでなく、オーダーメイドやリフォームのイメージを固める際のご相談も承っております。迷われた時や専門的なアドバイスをお求めの際には、ご気軽にお声がけ下さい。それでは、引き続き理想の婚約指輪選びを楽しまれて下さいね!