結婚指輪等でサイズ感に迷ったときのリングサイズの選び方・測り方

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結婚指輪などの指輪選びや、サイズ直しのお修理をする際などに、悩む方も多い指輪のサイズ。特に普段、指輪をつけない方にとっては「ピッタリのサイズが分からなくて不安」とお思いの方も多いのではないでしょうか?

指輪のサイジングは感覚的な部分もあり、分かりにくいというのも事実です。けれど、指輪のサイズの測り方・デザインによるサイジングの違い・ご自宅で採寸を行う時の注意点など、ひとつひとつ紐解いていけば、安心して指輪のサイズを決めることができます。

 

誰にとってもつけ心地のよい指輪の基準サイジングってあるの?

指輪のサイジングには「指のサイズを測った時に、こうなっていれば、あなたにとってベストなサイズです。」というような確実な正解はありません。それは人によって好みのフィット感、手の形、むくみやすさ等が違うからです。

感覚的なフィット感

標準的には、指輪を着けた状態で手を振っても指輪が落ちず、手を握った時にサイズがきつく感じないサイズ感が丁度良いサイズと言えます。しかし、靴のフィッテングなどと同様に、きつめが良い・ゆったりめが良いなどのお好みによっても変わります。

ライフスタイルや身体的なフィット感

指は本当に千差万別で、付け根が太い方もいれば、第二関節の節が一番太い方もいらっしゃいます。また、体質的にむくみやすかったり、お酒をよく飲まれる等の生活習慣、加齢による指の形の変化などによっても丁度良い指のサイズは変わってきます。

実は、私達の指は毎日の生活の中でも、朝と夕方では少なくてもハーフサイズは上下しています。これらのことから「私は疲れるとむくみやすいな」と思われる方や「お酒が好きで毎日飲む」という方は、少し大きめのサイズを選ぶ方が良いでしょう。

 

指輪のサイズを採寸する際の3つのポイント

前述の通り、人の指は一日の中でも大きくなったり小さくなったりを繰り返しているので、測り方によっては指輪が出来上がった時に「サイズが合わない」と感じてしまうことがあります。これを防ぐための測り方のポイントをご紹介していきます。

①普段の生活で活動している時間帯にサイズを採寸する

人は横になって寝ている間に全身の水分が皮下組織に吸収されるので、寝起きから3時間はむくみやすくなります。結婚指輪選びの場面では、休日に出かけることが多いと思いますが、指輪のサイジングの際には普段活動している時間帯に合わせて採寸しましょう。

②生活リズム・体質・好みをショップ店員に伝える

指輪の採寸はジュエリーショップで行うことが多いと思います。基本的にショップでは「来店時の指のサイズ」をお測りして指輪を作ることになりますので「体質的にむくみやすい」「風邪をひいている」などの状況や、サイズ感の好みは遠慮なく伝えましょう。

③サイジングの違和感や不安はその場で相談する

ショップで測ってもらう場合は、店員さんに任せていれば安心と思われるかもしれませんが、一概にそうとも言い切れません。ショップスタッフの練度や、あなたの体質によってもサイジングは変わりますので、違和感のある場合は迷わずその場で相談しましょう。

 

指輪のデザインによるジャストサイズの違い

丁度良いサイズ感は指輪のデザインによっても変わります。サイジング上で特に注意した方がよいポイントは以下になります。

結婚指輪とその他の指輪

結婚指輪は他の指輪と違い、基本的にはつけたままの状態で毎日を過ごすことになります。万が一、外出先で失くしてしまうと困るので、外れにくさを重視したフィッテングがオススメです。

ファッションリングの場合であれば、小さめ~大きめまで、つけ外しの行いやすさや、お好みのサイズ感でお選び下さい。

中心にデザインポイントがある指輪

指輪の中心にダイヤモンド等が留まりデザインポイントになっている指輪は、抜けにくいきつめのサイズ感がオススメです。

特にセンターに真珠の珠があるデザインや、指の腹側に比べて手の甲側の方が重い指輪は、重さのバランスにより回転しやすいため、抜けづらい位のサイズで良いと思います。

幅太と幅細のデザイン

指輪の幅が4mm以上ある太めの指輪は、指と指輪の接点が広いため、サイズが小さく感じられ、指輪の幅が2mm以下の細めの指輪は、サイズが大きく感じられます。

採寸は幅太の場合は大きく幅細の場合は小さくした方がフィット感が良くなります。

 

サイズが合わないと感じた時や時間が経ってからサイズを変えたい時は

指輪が出来上がってからサイズが合わないと感じた時は、すぐにショップスタッフに相談して下さい。結婚指輪の場合は、一定期間内であれば無料でサイズを直しを行ってくれるショップもありますので、事前に確認しておきましょう。

また、お時間が経ってしまった場合でも、有料にはなってしまいますが、指輪のサイズ直し修理を行ってくれるショップも多いので、まずは購入店に相談してください。購入店でお修理を断られてしまった場合は当店でもサイズ直し修理を承ることができます。

結婚式やご旅行、お仕事の都合などで、指輪を作ってからお時間が経ってしまった場合でも、フルエタニティリング (ダイヤモンドが一周している指輪) を除き、プラチナ・金・銀製の指輪であればお修理可能であることが多いのでご安心下さい。

 

ご自宅でサイジングする時の器具と測り方

インターネットで指のサイズを測る器具が気軽に購入できるため、ご自身でゆっくり指の採寸できる便利な世の中になりましたね。ご自宅で指輪のサイジングを行う際の道具や、測り方、ご注意点をご紹介します。

指のサイズを測るリングがたくさん付いている器具
リングゲージ

指のサイズを採寸する際には、上の画像にある「リングゲージ」と呼ばれる器具を使用します。指の太さに合うサイズと思われるリングを実際に指につけていき、手を振っても指輪が落ちず、手を握った時にサイズがきつく感じないサイズをメモして下さい。

ご自宅で指の採寸を行う際に最も注意したい点はリングゲージ選びにあります。

簡易的な布製・紙製のリングゲージは、おおよそのサイズ感を測る際には使えますが、しっかりサイズを確認したい時には適しません。また、リングゲージの「号数」は国によって異なります。英国・米国サイズのリングゲージを間違って購入しない様にしましょう。

最近では、海外製の安価なリングゲージも多く出回るようになりましたが、実験するために購入し試してみたところ、リング径が安定せず、最大で半号程の誤差がございました。そのため、精度に定評のある明工舎などのリングゲージがオススメです。

 

未来を想定して指輪のサイズを決める必要はある?

指のサイズは変わりやすく、特に、ご出産の前後では大きく変わることも少なくありません。また、加齢によって指の節が高くなってくることもございます。そのため、リングサイズは人生のどこかのタイミングでサイズ直しが必要になる場合が多いのです。

つまり、指輪を作る時点でサイズについて神経質になる必要はありませんし、未来を想定して大きく (小さく) 作る必要もございません。ただ、ご出産の時には、病院から指輪を外すことが求められますので、きつい場合は早めに外しておいた方が安心です。

 

まとめ

指輪のサイジングについて細かくお話を進めてきましたが、サイズ感についての不安は払拭できましたでしょうか?指輪をよく着ける方であれば慣れていると思いますが、指輪を着け慣れない方にとっては、着けること自体に違和感を感じるため不安ですよね。

基本的には手を振っても指輪が落ちず、手を握った時にサイズがきつく感じないサイズ感であれば、今後の体形の変化にもよりますが、長く使っていけると思います。もしサイズが合わなくなってしまっても指輪のサイズは直せますのでご安心下さい。

この記事が、あなたの指輪選びの役に立つことができたら嬉しいです。それではまた!

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