6月の誕生石をプレゼントしたい人必見!宝石言葉・神話・伝説まとめ

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6月の誕生石は真珠・ムーンストーン・アレキサンドライトです。どの宝石も特徴があって美しいですよね。よく「なぜ誕生石は1つに決まっていなくて複数あるの?」と聞かれるのですが、この問題については、国と文化による影響が強いです。

国によって出土する宝石が違います。また、出土する宝石の違いによって、言い伝えも変わります。そのため、本来は国ごとに1つだった誕生石がグローバリゼーションの情報共有により複数になった、と考えるのが自然かと思います。

それでは、6月の誕生石である真珠・ムーンストーン・アレキサンドライトの魅力を詳しくご紹介していきます。

 


真珠

真珠の産地と鉱物学

モース硬度は3.5。銅と同じ位の硬さで、包丁などの刃物を当てると簡単に傷がついてしまう位です。

真珠の母貝としては淡水真珠の取れる池蝶貝、アコヤ真珠の取れるアコヤ貝、南洋真珠の取れる白蝶貝がメジャーです。希少性から、南洋真珠、アコヤ真珠は比較的高額、淡水真珠は割安なものが多いです。

その他にも、牡蠣からとれるオイスターパールや、ピンク貝という巻貝から取れるコンクパールなど、珍しい真珠もあります。

真珠にまつわる神話

真珠は様々な国で、古くから宝石として愛用されてきました。日本においても真珠の歴史は深く、神話にも数多く登場しています。誰もが知っている浦島太郎の元になった神話の海幸山幸にも、神秘的な力を持った宝石として登場しています。

海に住む兄の海幸彦と、山に住む弟の山幸彦は、それぞれ特別な力を持つ釣針、弓矢を持っていました。ある時、山幸彦の提案で、持ち場と道具を交換してみることにしました。当然不慣れな道具なので、なかなか上手く使えません。

海幸彦はすぐに諦めて山幸彦に弓矢を戻したのですが、山幸彦は兄の釣針を無くしてしまいました。困った山幸彦は大切な自分の刀を、沢山の釣針に変えて兄に謝罪するのですが、海幸彦は許してくれません。

途方にくれた山幸彦を助けたのが海の神でした。神は海幸彦に兄の釣針と2つの真珠塩満珠塩乾珠を与えました。喜んだ山幸彦はすぐに兄の元に釣針を返しに行きますが、兄は許すどころか山を攻撃するようになりました。

困った山幸彦は塩満珠を使って海を満潮にして海幸彦を懲らしめ、次に塩乾珠を使って救いました。その後、互いに謝罪し合い、仲良く暮らすようになったのでした。

という神話です。真珠がいかに特別な宝石とされていたかが、よく分かりますね。

真珠にまつわる伝説

真珠は世界中で女性・水のシンボルとされてきました。母貝から生まれる艶やかな白がそう感じさせるのかもしれませんね。また、女性のための万能の護符、万能薬としても使われてきました。

古代のインドでは、予期せずに入ってくる、あらゆる魔から身を守る強力なお守りとして使われていたとされています。

ヨーロッパでは、あらゆる病を直し、持つ者に不老長寿をもたらすとされ、真珠を砕いて粉にしたものを傷口に塗ったり、服用したという文献が残っています。

真珠の宝石言葉

純真
心にけがれのないこと。邪心がなく清らかなこと。
健康
からだに悪いところがなく、丈夫なこと。
精神の働きやものの考え方が正常なこと。
富み
財産が多くある。金持ちである。
豊富にある。多く備えている。

デジタル大辞泉から抜粋

真珠のプレゼントが適している方

プレゼントしたい方が「最近あまり元気がないな~」と感じたり、「毎日忙しくしているけど、体調は大丈夫かな?」と気になった時は、真珠ジュエリーのプレゼントがオススメです。

 


ムーンストーン

ムーンストーンの産地と鉱物学

モース硬度は6.0。ガラスより硬い鉱物です。刃物の材質によっては、傷がつくことがあります。

日本名は月長石 (げっちょうせき) と言い、世界の様々な国で産出される宝石ですが、特にインド、スリランカでは高品質なムーンストーンが採掘されます。

透明感のあるムーンストーンに光が当たると、シラー効果という美しい青色の光を反射する特徴があり、高品質なムーンストーンはロイヤルブルームーンストーンと呼ばれます。

ムーンストーンにまつわる神話

ムーンストーンの名前の通り、多くの国で月が舞い降りた化身の石として崇められてきました。古代のインドでは月光が溜まるとムーンストーンになると考えられ、月の力を持つ神聖な宝石とされていました。

インド最古の神話であるヴェーダ神話では、多くの自然神が登場します。戦いの神であるインドラや太陽の神ヴィシュヌの名前はお聞きになったことのある方も多いのではないかと思います。

この神話の中にソーマという神様がいらっしゃいます。ソーマは元々、神様に献上されていたお酒でした。文献の中ではソーマを満たす器としてムーンストーンが登場します。

神様達が「ムーンストーン=月からソーマを飲むと、その分ソーマが減って月が欠ける。そしてソーマを飲み切ってしまってから注がれると、今度は月が満ちる」というわけです。

このお話からもムーンストーンが月そのものと考えられていたことが伺えます。月の満ち欠けという現象で神格化したソーマは、日月により育った穀物からお酒が作られることから、植物を司る神となりました。

ムーンストーンにまつわる伝説

ムーンストーンは力強い太陽に対して、優しく癒してくれる月なので、心を温め、人と人を繋いでくれる石とされています。また、人間関係を温め、より良好な関係を築けるようにしてくれます。

その力は恋人の間で最も強く、インドやヨーロッパでは恋人に贈る最良の宝石とさえ言われています。中国では月下老という縁結びの神様がムーンストーンを携えています。

また、中世ヨーロッパでは旅人の石とされ、ムーンストーンを持つ者は道に迷わず、強盗や不慮のアクシデントから身を守る宝石とされてきました。

ムーンストーンの宝石言葉

温情
温かみのある優しい心。思いやりのある寛大な心。
友愛
兄弟間の情愛。また、友人に対する親しみの情。友情。友誼 (ゆうぎ)。
旅守
旅の安全。

「温情」と「友愛」はデジタル大辞泉から抜粋

ムーンストーンのプレゼントが適している方

これから出張や留学に行かれる方、旅行好きの方にオススメです。また、大切な人との仲を深めたい方、親友へのプレゼントとしても適しています。

 


アレキサンドライト

アレキサンドライトの産地と鉱物学

モース硬度は8.5。地上の物質の中では比較的硬く、鋼鉄のヤスリでも削ることができません。

アレキサンドライトは比較的新しく発見された宝石で、ロシアのウラル山脈の鉱山で初めて採掘されました。当初はエメラルドと間違えられたようですが、蛍光灯では深い緑に、白熱灯では深い赤に色変わりすることから、新しい宝石と認められました。

実はアレキサンドライトはクリソベリルという鉱物の変種で、全く新しい鉱物というわけではありません。そのため、誕生石として採用している国はアメリカ合衆国のみとなっています。

アレキサンドライトにまつわる神話

アレキサンドライトは1830年にロシアで初めて採掘され、その深い緑色の美しさから当初はエメラルドとしてロシア皇帝に献上されました。この日が皇太子アレクサンドル2世の誕生日だったことから、アレキサンドライトと名付けられました。

ライトはラテン語で~の石を表すので、アレクサンドル2世の石=アレキサンドライトというわけです。後にエメラルドとは違う宝石であると断定されるのですが、その美しさ、希少性から現在も宝石の王様と呼ばれています。

アレキサンドライトはクリソベリル、日本名で金緑石という鉱物に微量のクロムが含まれ、色変わりする宝石になった時の名称です。蛍光灯下で緑、白熱灯下で赤色に色変わりするクリソベリルのみがアレキサンドライトと呼ばれます。

クリソベリル自体は古くから存在する鉱物なのですが、エメラルドやアクアマリンの鉱物名であるベリルと同じ鉱物と考えられており、18世紀後半になってから初めて別の鉱物だと判明したため神話はありません。残念ですね。

アレキサンドライトにまつわる伝説

先述の通り、アレキサンドライトは比較的新しく発見された宝石であるため、伝説という程の時間は経ていないのですが、その美しさから昼のエメラルド・夜のルビーと例えられています。

特にアメリカ合衆国で人気があり、紫色の光を湛えた緑から、静かに情熱を燃やす赤にカラーチェンジすることから、酸いも甘いも経験した大人の女性になぞらえて、淑女の宝石とされています。

「アレキサンドライトの本当の魅力は大人にならないと分からない。」と言われているのは、こういった背景が関係しています。

アレキサンドライトの宝石言葉

秘想
秘めた (隠された) 想い。
情熱
ある物事に向かって気持ちが燃え立つこと。また、その気持ち。熱情。
独立
他からの束縛や支配を受けないで、自分の意志で行動すること。

「情熱」と「独立」はデジタル大辞泉から抜粋

アレキサンドライトのプレゼントが適している方

新しい事を始めようとされている方、悩み等の解決に一歩踏み出す勇気が欲しい方へのプレゼントとして良いです。高価で味わい深い宝石ですので、30代以上の方にオススメです。

 

まとめ

真珠・ムーンストーン・アレキサンドライト、それぞれに特徴があり、どれもが魅力ある宝石ですよね。誕生石の意味を知って「自分も一つは欲しいな」と思われている方が多いのではないでしょうか。

誕生石をプレゼントする際に宝石言葉や神話、伝説を話すと、あなたがお相手を大切に想っていることが、きっと伝わりますよ。

誕生石をプレゼントする時は誕生石ジュエリーがオススメ

誕生石をプレゼントする際は、石のみを巾着などに入れてプレゼントする方法と、誕生石のジュエリーを贈る方法があります。

誕生石はお守りですので石のみを大切に持ち歩くのも良いのですが、ジュエリーとしてプレゼントした方が紛失しにくく、ファッションとしても楽しめるのでオススメです。

誕生石のジュエリーをプレゼントする際に気を付けるべきこと

誕生石は常に持っているものですので、ジュエリーでは常に身に着けられるシンプルなデザインがオススメです。また、大き過ぎるデザインや、重さを感じるジュエリーも避けた方が良いでしょう。

プレゼントされる方がつけやすいもの、お持ちのお好きなジュエリーとも一緒に使えるものを選びましょう。

シンプルな誕生石ジュエリーのデザイン例

  • 6月の誕生石リング「フォーチュン」
    6月の誕生石が2つも入った優しさを感じる誕生石の指輪は、手元を見る度に心を癒してくれます。
  • 6月の誕生石ペンダントネックレス「プシュケ」
    シンプルなペンダントネックレスですので、お洋服を選ばずに誕生石のお守りとして、ずっとつけていられます。

 

様々な角度から6月の誕生石の真珠・ムーンストーン・アレキサンドライトをご紹介させて頂きました。大切な方の顔を思い浮かべながら、ベストの誕生石プレゼントを選んで下さいね!

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