12月の誕生石をプレゼントしたい人必見!宝石の意味・宝石言葉まとめ

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12月の誕生石である タンザナイト (tanzanite)・ターコイズ (turquoise) ・ラピスラズリ (lapis-lazuli) の魅力を詳しくご紹介していきます。


タンザナイトについて

タンザナイトの産地と鉱物学

モース硬度は6.0-7.0。人の歯と同じくらいの硬さです。

タンザナイトは、タンザ (タンザニア)ナイト (~の石) の名の通りタンザニアで採掘・研磨される宝石です。

鉱物的にはゾイサイトという種の鉱物で、和名では灰簾石 (かいれんせき) もしくは黝簾石 (ゆうれんせき) と呼ばれています。タンザナイトは、このゾイサイトの中で特に青いブルーゾイサイトと呼ばれる鉱物のことを指しています。

タンザナイトの定義は定まっておらず、タンザニア及びその付近で採掘されたブルーゾイサイトのみをタンザナイトと呼ぶという意見の他、ブルーゾイサイト全般をタンザナイトと解釈することもあるため、市場では産地が混在して販売されている状況です。

宝石の中では柔らかい石の部類に入り、劈開性 (へきかいせい = 欠けてしまいやすい性質) を持っているため、ぶつけたり落としたりしてしまわない様に注意が必要です。また、メンテナンスの際には超音波洗浄では大きく割れてしまうことがあるので避けて下さい。

タンザナイトにまつわる言い伝え

タンザナイトは1967年にアフリカ・タンザニアの鉱山でルビーを採掘していた際に発見された宝石です。発見から50年程しか経過していないため、タンザナイトの言い伝えはありませんが、逆に言うとこれほど短い期間で宝石と認められた鉱物も他に類を見ません。

1980年代にティファニーのプロモーションによって世界中に知られるようになったタンザナイトは、一躍人気の宝石になりました。流通からしばらくの間は、同じく深く澄んだ蒼が美しいサファイヤと良く比較され、時にはサファイヤの代用品として扱われました。

しかし、タンザナイトだけが持つ青紫色の多色性により、徐々にサファイヤの代替えという立場から独自の地位を築き上げました。確かにタンザナイトを掌の上で上下左右に転がして見ると、なんとも言えない青・紫・赤の光が妖しげに美しく輝きます。

この輝きが人気を呼び、現在では世界中で著名な宝石の一つとなっています。日本でもタンザナイトファンの方は多いですね。タンザナイトのもうひとつの特性に、傷つきやすいという性質があります。これは劈開性 (へきかいせい) という性質によるものです。

劈開性とは、結晶の構造的に一定方向に割れやすい性質で、強い衝撃や力が加わると簡単に割れてしまいます。そのためジュエリーに加工する際や、メンテナンスを行う時にも細心の注意が必要です。美しく・妖しく・脆い宝石。なんだかゾクゾクしますね。

これだけ魅惑的な宝石ですから、タンザナイトがもう少し早く発見されていたら、沢山の伝説が生まれていたことでしょう。いや、もしかしたらタンザナイトは、50年・100年と経っていくうちに、これから伝説を創っていく宝石なのかもしれません。

タンザナイトが持つ意味

タンザナイトはたかぶる精神を沈め、今まで積み重ねてきた努力や技術から新しいアイディアを生み出す手助けをしてくれる宝石です。静かに深く輝く高貴な青紫色の光が、焦りや閉塞感から「ホッ」と頭の中をクリアにしてくれます。

また、タンザナイト自身が独自の魅力によってサファイヤの代替品から人気宝石へ一気に駆け上がった宝石ですので、強い力と魅力を持っています。そのため、身に付ける人の知性・魅力を高めて周囲から一目を置かれる人へと導いてくれるでしょう。

タンザナイトの宝石言葉

冷静
感情に左右されず、落ち着いていること。また、そのさま。
空想
現実にはあり得ないような事柄を想像すること。
誇り
誇ること。
名誉に感じること。また、その心。

デジタル大辞泉から抜粋

タンザナイトのプレゼントが適している方

タンザナイトは目標に向かって努力している人・あと一歩のアイディアが見つからない人にオススメです。物事を進めて行くと必ずどこかで大小のつまずきがありますが、タンザナイトは、そのつまずきを冷静にリカバーする手助けをしてくれます。

自己肯定感を増幅してくれる宝石ですので、「このまま進んでいいのかな?」と迷った時も自分らしい答えに導いてくれるはずです。結果的に周囲からの信頼や賛同を得られる様になるでしょう。ただし、自己努力を前提に助力してくれる宝石であることを忘れずに

 


ターコイズについて

ターコイズの産地と鉱物学

モース硬度は5.0-6.0。ガラスと同じ位の硬度で、傷のつきやすい宝石です。

アメリカ合衆国・イラン・中国・オーストラリア・チリ等で産出、加工・研磨されています。

ターコイズは日本でトルコ石と呼ばれます。トルコでも少量は産出されますが、トルコを経由して運ばれてくる石という意味で名付けられました。主要な産出地はペルシア (イラン) です。

古くから採掘されてきた宝石で世界各地でパワーストーンとして重用されてきました。産地によってターコイズのパワーストーンとしての意味が変わるため、コレクターの間では鉱山ごとにスリーピングビューティー、キングマン等、細かく分類されています。

多孔質というスポンジ状の宝石のため、酸や衝撃に弱く、一般的には輝きを出すためにワックスを塗って仕上げられています。退色しやすく欠けやすいため、メンテナンス方法は販売店にご相談下さい。偽物が多く販売されている宝石ですので注意が必要です。

ターコイズにまつわる言い伝え

ターコイズは世界中に伝説の残る宝石ですが、特にアメリカのインディアンには数々の物語が残されています。インディアンジュエリーにはターコイズを使用したジュエリーも多いですよね。これはターコイズがインディアン達の中でも特別な宝石だからなのです。

アメリカに住むナバホ族の言い伝えでは、ナバホ族はたった一人の女神から生まれたと言われています。その女神の名前はターコイズ・ウーマン。「最初の男」と「最初の女」が世界中を旅していて、初めてナバホの土地にやってきました。

そして、大きな松が茂る山の麓で赤子の大きさはあろうかというターコイズを見つけました。やがて、この大きなターコイズから一人の少女が生まれます。ターコイズ・ウーマンです。ターコイズ・ウーマンはすぐに成長すると太陽と結ばれます。

太陽と結婚したターコイズ・ウーマンは光と闇の双子の兄弟神を生みました。この二人の戦いの神は、地上を荒らしていた悪魔と闘いました。激戦の末、地上には再び平穏が訪れましたが、巻き込まれた人間は皆、絶滅してしまいました。

これを見て悲しんだターコイズ・ウーマンはナバホの地に人間を創造することにしました。こうして生まれたナバホ族の人々はターコイズ・ウーマンに代わり、この地が再び悪魔に支配されることが無い様に守り続けているといいます。

ターコイズ・ウーマンはナバホ族の人々にとって、ナバホの全てを生み出した女神であると同時に、身近な母でもあるのです。ナバホの人々がジュエリーにターコイズを付けて大切にお守りとして持ち歩く気持ちが分かりますね。

アメリカインディアンには、部族が違っても同様の伝説が見られます。彼らにとってターコイズはそれだけ神聖な宝石なのでしょう。

ターコイズが持つ意味

アメリカインディアンでも神聖な宝石として扱われている様に、ターコイズはお守りとして各国で愛されています。現在のイランであるペルシアでは悪魔からの邪眼除けとして羊の目に飾り、インドでは沐浴の際に使用され傷の治癒に用いられました。

チベットでは伝染病などの病から身を守り、健康をもたらす宝石とされています。恋人同士で贈り合うと、2人の絆をより強くしてくれる。旅をする時に持ち歩くとアクシデントの身代わりになってくれる。という伝説の残る地域もあります。

ターコイズの宝石言葉

成功
物事を目的どおりに成し遂げること。
繁栄
豊かにさかえること。
さかえて発展すること。
健康
からだに悪いところがなく、丈夫なこと。
精神の働きやものの考え方が正常なこと。また、そのさま

デジタル大辞泉から抜粋

ターコイズのプレゼントが適している方

ターコイズは勇気を与えて成功に導く力、チャレンジにつきまとう困難を回避してくれる力を持つ宝石ですので、これから新しい事を始めようとされている方に最適です。新しい事を始める際の戸惑いや不安に打ち勝つ勇気を与えてくれます。

また、海外旅行や出張、留学などの長期の旅に出かける人へのプレゼントとしてもオススメです。旅行中、持つ人に事故や病などの災いが降りかかるとターコイズが主の身代わりとなり、その度にターコイズは欠けていくと言われています。


ラピスラズリについて

ラピスラズリの産地と鉱物学

モース硬度は5.0-5.5。一般的な刃物と同じ位の強度です。

アメリカ合衆国・カナダ・チリ・シベリア・インド・パキスタン等で産出、加工・研磨されています。

ラピスラズリは単一の鉱物を主成分とする宝石ではなく、ラズライト (青金石 = せいきんせき) をメインに、ソーダライト (方曹達石 = ほうソーダせき)・アウイン (藍方石 = らんぽうせき)・アゼノン (黝方石 = ゆうほうせき) という4つの鉱物が入り混じって形成されている宝石です。石により割合も変わるので様々な表情を見せます。

その美しく濃い青は宝石用途としてだけではなく、世界各国で顔料としても使用されてきました。ウルトラマリンと呼ばれるラピスラズリを使用した青色は、ヨーロッパでは有名画家フェルメールが採用し、日本でも群青として日本画に使用されています。

日本では古くから七宝の金・銀・瑠璃 (るり)・玻璃 (はり)・硨磲 (しゃこ)・珊瑚 (さんご)・瑪瑙 (めのう) のうち瑠璃として重用され、言い伝えにも残る程なのですが、驚くことに日本国内でラピスラズリが産出された記録はありません。

ラピスラズリにまつわる言い伝え

ラピスラズリは死者の再生の宝石として有名です。そして、この様なラピスラズリにまつわる再生の言い伝えは世界中で残っています。一節によるとラピスラズリの群青と散りばめられた金色は夜と星を表しており、満天の星の輝く夜空の化身だとされています。

夜 (冥界) を旅する人々の魂の道しるべ (星) を表していると考えられていたラピスラズリは、死者の生まれ変わりの旅路において、他にはない重要な護符とされてました。このことは古代エジプト文明、メソポタミア文明、そして日本にも文献が残っています。

古代エジプト文明では人が亡くなると、太陽神ラーの船に乗せられて、一晩かけて冥界まで運ばれると考えられていました。冥界まで運ばれると冥界の王オシリスによって天国に昇るか、地獄に落とされるかの裁判にかけられます。

この時、オシリスに心臓を差し出し、清い心の持ち主であれば天国に、生前に悪い事をしていれば地獄に分けられます。ただし、一つだけ確実に天国に行ける方法がありました。ラピスラズリを心臓の代わりに差し出せば必ず天国に行けるというのです。

このことから、古代エジプトでは王が亡くなると心臓は別の壺に移し、心臓の位置にはラピスラズリを納めるという習慣ができました。古代メソポタミア文明においても近い内容の文献があり、ラピスラズリは冥界の旅になくてはならない宝石とされていました。

日本では薬師瑠璃光如来 (やくしるりこうにょらい = 薬師如来) と牛若丸のお話があります。薬師瑠璃光如来は名の通りラピスラズリの化身なのですが、牛若丸と恋に落ち契りを結びます。後に牛若丸が亡くなった時、薬師瑠璃光如来の涙が牛若丸を蘇らせたというお話です。

紀元前数千年前から重用されているというラピスラズリ。東西を問わず一貫してラピスラズリが死者の再生の象徴とされていることは非常に興味深いですね。それだけ世界中でラピスラズリの美しさ、神秘性が評価されているということなのでしょう。

ラピスラズリが持つ意味

ラピスラズリは精神的・肉体的な健康を保つ宝石とされています。古代ローマでは鬱を癒す宝石として使用されました。また、毒物が体内に入ってしまった時には、すり潰して下剤としても使われた様です。

中世ヨーロッパではあらゆる病を治す宝石とされ、内在的な病気だけでなく、ケガの治療から流産を避けるお守りとしてまで使用されました。争いの場面においても、たかぶった互いの心を静めて協調をもたらす宝石として大切にされていました。

ラピスラズリの宝石言葉

真実
うそ偽りのないこと。
本当のこと。また、そのさま。
まこと。
誠実
私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。
浄化
きれいにすること。
清浄にすること。

デジタル大辞泉から抜粋

ラピスラズリのプレゼントが適している方

ラピスラズリは精神的なプレッシャーから来る体の不調を整えてくれる宝石です。アクシデントなどがあって元気のない方や、頑張りすぎて疲れ気味の方にオススメです。不安や沈んだ気持ちを浄化して心に活力を蓄えてくれます。

また、争い事を仲裁して冷静な考えを促してくれる宝石ですので、大切な恋人やご友人・ご家族などと些細なことで喧嘩してしまった時に自分にひとつ、お相手にひとつ渡して、お互い持っているとこじれることが無いと言われています。

まとめ

12月の誕生石のタンザナイト・ターコイズ・ラピスラズリは、どの宝石も強い力を持っている宝石です。贈りたいお相手のことをしっかりイメージして、「あの人にはこれだ!」と思う宝石を選んでプレゼントしてあげて下さいね。

誕生石は、ご自身で選ぶ際もプレゼントする時も、状況に合った意味を持つ誕生石を選びましょう。プレゼントする際には宝石言葉や言い伝えも一緒に伝えてあげると喜んでもらえますよ。その時にお相手にあなたの想いも合わせて伝えることを忘れずに。

誕生石をプレゼントする時は誕生石ジュエリーがオススメ

誕生石をプレゼントする際は、石のみを巾着などに入れてプレゼントする方法と、誕生石のジュエリーを贈る方法があります。

誕生石はお守りとして石のみを大切に持ち歩くのも良いのですが、ジュエリーとして指輪やペンダントネックレス、ピアス等にしてあげた方が紛失してしまいにくく、いつでも宝石の美しさを楽しめるのでオススメです。

誕生石のジュエリーをプレゼントする際に気を付けるべきこと

誕生石のジュエリーは、いつも身に着けてあげた方が仲良くなれます。プレゼントであれば、貰った方のことも近くに感じることができますよね。そのため、出来るだけシチュエーションやファッションに影響されないシンプルなデザインがオススメです。

大きすぎるデザインや、重さを感じるジュエリーは毎日つけるものとしては使いにくく、徐々に使わなくなってしまうので避けた方が良いでしょう。プレゼントされる方がつけやすいもの、お持ちのお好きなジュエリーとも一緒に使えるものを選びましょう。

シンプルな誕生石ジュエリーのデザイン例

 

12月の誕生石タンザナイト・ターコイズ・ラピスラズリについて様々な角度からご紹介させて頂きました。誕生石の意味を調べたり、大切な方へ誕生石のジュエリー・アクセサリーをプレゼントされる際にお役立て頂けましたら幸いです。

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