7月の誕生石をプレゼントしたい人必見!宝石言葉・神話・伝説まとめ

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7月の誕生石はルビー・カーネリアンです。燃えるような紅から上品で深みのある赤まで幅広いカラーバリエーションを持つルビー。トロンとしたオレンジ色が魅力のカーネリアン。どちらもじっと見つめていると、吸い込まれるような魅力がありますね。

「なぜ誕生石は1つに決まっていなくて複数あるの?」と聞かれるのですが、この問題については国と文化による影響が強いです。

国によって出土する宝石が違います。また、出土する宝石の違いによって、言い伝えも国によって変わります。ですので、本来は国ごとに1つの誕生石がグローバリゼーションの情報共有によって、誕生石が複数になった。と考えるのが自然かと思います。

それでは、7月の誕生石であるルビー・カーネリアンの魅力を詳しくご紹介していきます。

 


ルビー

モース硬度は9.0。ダイヤモンドに次いで非常に硬いが、衝撃で割れてしまうことがあるので注意。

鉱物的にはコランダムという宝石の種類で、赤いものをルビー、その他のカラーのものはサファイヤと呼ばれます。一般的に流通しているルビーは、色の改善を目的として加熱処理されています。

一部非加熱のルビーがありますが、コレクターストーンとして高額で取引されています。上質の赤ワインの様な深みのあるルビーはピジョンブラッド (鳩の血) と呼ばれ、最高級ルビーとして世界中で人気があります。

ルビーにまつわる神話

ルビーはその燃えるような赤と希少性から、各国の王族にも重用され、様々な国の神話に登場します。中でも有名な場面はキリスト教の旧約聖書に書かれているノアの箱舟の一節です。

世界を創造された神は、堕落してしまった人間に怒り、一度大地を清めるために大洪水を起こすことを決めました。そこで神は信心深く、心の清い一人の男ノアに語り掛けます。

「これから大洪水を起し、地上のありとあらゆるものを滅ぼします。あなたは信心深く、清い心の持ち主です。これから大洪水に耐えられる箱舟を作り、選ばれた動物達とその舟の中に入りなさい。」

その後、猛烈な雨が降り出し、やがて大洪水になり、40日間もの間地上は水中に沈みました。神は風を起こし、地上は元の姿を取り戻しますが、方舟の外で生き残った者はいませんでした。

この方舟の中のシチュエーションで、真っ暗な方舟の中でカーバンクルの灯りだけがノア達を赤く照らしたという一節が出てくるのですが、このカーバンクルがルビーなのです。

真っ暗で不安な中、力強く船内を照らすルビーを想像すると、ルビーがいかに大切なお守りとされていたか想像できますね。

ルビーにまつわる伝説

鮮血のように赤く、情熱的なルビーは王族の血統を表す特別な宝石として愛されました。

また戦いの場面ではローマ神話に登場する軍神マルスの宿る宝石として持つ者を勇気づけ、ケガや病から守ってくれるとされていたため、王族は必ず身に着けて出陣していたようです。

一説では右側に身に着けると反対の効果が生まれてしまうと言われていました。しかし冷静に解釈すると、それだけお守りとしてルビーを身に着ける戦士が多く、右に着けると戦いの邪魔になってしまうので、弊害を避けるための言い伝えだったとも取れますね。

ルビーの宝石言葉

自由
他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意志や本性に従っている・こと(さま)。
情熱
激しく高まった気持ち。熱情。
信念
正しいと信じる自分の考え。

デジタル大辞泉から抜粋

ルビーのプレゼントが適している方

勉強やお仕事、家事など頑張っている方への労いとして、また「これから夏だから色々なイベントを一緒に楽しく盛り上がりたい!」と思っているお相手へのプレゼントにオススメです。

 


カーネリアン

モース硬度は6.5-7.0。人間の歯と同じくらいの硬さです。

日本名は紅玉髄 (べにぎょくずい) と言います。クウォーツ (水晶) の変種で、細かなクウォーツが網目状になった宝石をカルセドニー、特にオレンジ色の宝石をカーネリアンと言います。

比較的に様々な地方で産出され、加工性も良いので古くから工芸品や彫り物、装飾品として使われています。日本では、北海道や青森県、富山県、石川県などで産出されます。

カーネリアンにまつわる神話

宝石の中では比較的にどの地方でも手に入りやすく、柔らかな美しさを持つカーネリアンは、各地の古代文明でも護符としてよく使われていたようです。古代エジプト文明の死者の書でも重要な道具として登場します。

古代エジプト文明では、人は死後に冥界に入り、冥界の王オシリスの裁判を受けると考えられていました。裁判所には天秤があり、片側には真実の女神マアトの羽が、もう片側には死者の心臓が乗せられます。

生きている時の罪の重さによって天秤が傾き、善良な者は天国に行き再生を待ち、罪の重い者はアメミットという幻獣に魂を食べられてしまい二度と生まれ変わることができません。

冥界の王オシリスの妻はイシス女神という豊穣の神様で、イシスは服の帯の留め金にカーネリアンを使っていました。このイシスの締め金を模倣したものを花の浮かぶ水に浸した後、死者が身に着けると強力な護符となり死者を助けます。

イシスの締め金を身に着けた死者は、道に迷うことなく冥界へたどり着き、イシスの加護によって天国への道が開かれるであろう。といった内容が古代エジプト文明死者の書に書かれているのです。

そのため、エジプトのピラミッドで発見されるファラオの周りからは沢山のカーネリアンが出土される様です。カーネリアンが護符としてどれだけ重要な宝石だったかが分かります。

カーネリアンにまつわる伝説

カーネリアンは古代メソポタミア文明、中世ヨーロッパ、オーストラリアでも身に着けることで悪霊を払い、神の加護を受けることができる宝石とされていました。

ナポレオン戦争を起こし、一軍人から皇帝にまで上り詰めたフランスのナポレオン1世も、カーネリアンで彫られた印章を生涯大切に持ち歩いていたそうです。

また、オーストラリアのアボリジニーの間では、護符としてだけではなく病やケガをを直すためにカーネリアンを使っての祈祷が行われていました。

これほどまでにカーネリアンが世界中でお守り・治癒の宝石とされていることは、単なる偶然とは思えませんね。

カーネリアンの宝石言葉

頭脳明晰
あたまの働き。知力。「頭脳のすぐれている人」
勇気
いさましい意気。困難や危険を恐れない心。
友情
友達の間の情愛。友人としてのよしみ。

デジタル大辞泉から抜粋

カーネリアンのプレゼントが適している方

「なんか最近ツイてないんだよね。」という方に特にオススメです。カーネリアンは、友達へのプレゼントとしても最適な宝石なので、ブレスレットにしてプレゼントしてあげるのも良いです。

 

まとめ

ルビー・カーネリアン、どちらの誕生石も美しく、強い力を持った宝石であることが分かります。誕生石の意味を知ると、一つは持ってみたくなりますよね。

大切な人に誕生石をプレゼントしてあげようかなと思われている方は、プレゼントする際に宝石言葉や神話・伝説を、お相手に教えてあげると大切にしてくれると思いますので話してあげて下さいね。

誕生石をプレゼントする時は誕生石ジュエリーがオススメ

誕生石をプレゼントする際は、石のみを巾着などに入れてプレゼントする方法と、誕生石のジュエリーを贈る方法があります。

誕生石はお守りですので石のみを大切に持ち歩くのも良いのですが、ジュエリーとしてプレゼントした方が紛失してしまいにくく、ファッションとしても楽しめるのでオススメです。

誕生石のジュエリーをプレゼントする際に気を付けるべきこと

誕生石は常に持っているものですので、ジュエリーでは常に身に着けられるシンプルなデザインがオススメです。また、大きすぎるデザインや、重さを感じるジュエリーも避けた方が良いでしょう。

プレゼントされる方がつけやすいもの、お持ちのお好きなジュエリーとも一緒に使えるものを選びましょう。

シンプルな誕生石ジュエリーのデザイン例

  • 7月の誕生石リング「アリー」
    アンティークな雰囲気の指輪とルビーの相性はバッチリ!お手持ちの指輪と合わせて着けても良いですね。
  • 7月の誕生石ペンダントネックレス「プシュケ」
    シンプルなペンダントネックレスですので、お洋服を選ばずに誕生石のお守りとして、ずっとつけていられます。

 

様々な角度から7月の誕生石のルビー・カーネリアンをご紹介させて頂きました。大切な方の顔を思い浮かべながらベストの誕生石プレゼントを選んで下さいね!

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