【インスタで人気の指輪】ファランジリング・ミディリングとは?

オーサー
公開
更新

ファランジリングは2010年あたりからの流行し、最近では、インスタグラムのインフルエンサーや、女優さん達がファランジリングを着けているところをテレビで見る機会も増えてきました。その可愛さから、今やオシャレジュエリーの定番になっています。

そうは言っても、指輪としての知名度はまだまだ低く「ファランジリングって何?」という方も多いと思います。ということで、今回は「ファランジリングとはどんな指輪なのか?」や、ファランジリングの選び方のポイントをご紹介していきます。

 

ファランジリングってどんな指輪?

ファランジリングとは「phalange (指骨)」+「ring (指輪)」で、関節に着ける指輪を指します。第一関節・第二関節のどちらに着ける場合もファランジリングと呼ばれます。別名でミディリングとも言います。

通常の指輪は、指の根本まで差し込んで着けますが、ファランジリングの場合は次の画像の様に、丁度関節で止まるサイズで合わせます。

ファランジリングを左手薬指の第一関節と第二関節の間に着けた画像

ファランジリング自体は紀元前の頃より既にあったものと思われます。しかし、歴史的に確かな文献が残っていないことから、定義として関節用・根元用と細かく分類されてなく、全て「指輪」とされていたのではないかと推察されます。

また、関節に着ける指輪という性質から、一般的な指輪に比べて様々な作業の邪魔になりやすいため、現代までは呪術的な利用や、家事を行わない階級の人々のための装飾品という一部の文化圏身分の高い人の使用に限られていた指輪であったと思われます。

「ファランジリング」と聞いてすぐにイメージが湧く人が少ないのも、こうした歴史的な背景が少なからず影響しているのでしょう。

 

ファランジリングはどうして流行ってるの?

今では定番となったファランジリングですが、日本での流行のきっかけは、インスタグラムの始まった2010年頃から、世界のセレブリティやインフルエンサーがファッションリーダーとして発信源になったことに端を発します。

丁度、ネイルアートの技法も増え始め、手全体をコーディネートするにあたって、爪と近い位置に着けるファランジリングは、指輪・爪・指の全てをラグジュアリーに引き立たせる効果があるため、インスタ映えする新しい表現方法だったのです。

こうしてファランジリングは国を問わず積極的に取り入れられ、今日ではインスタグラムでも定番のジャンルになっています。

 

ファランジリングのメリットとデメリット

ファランジリングが定番化しているとはいえ「関節に着ける指輪」という性質から、一般的な指輪に比べて少し使い勝手が変わる点もありますので、着ける際のメリットとデメリットをそれぞれご紹介していきます。

ファランジリングを着けるメリット

  • 関節に指輪を着けることで、指を細く長く見せてくれる効果がある。
  • 上手く取り入れることで、ファッション全体に「こなれ感」が生まれる。
  • 爪との距離が近いため、ネイルアートとの相性が良い。
  • 今までになかった重ね付けのスタイルを試すことができ、コーディネートの幅が広がる。
  • 関節の方が指の付け根に比べてよく動く位置にあるので指輪が目立ちやすい。

ファランジリングを着けるデメリット

  • 関節に着けるため、普通の指輪に比べて落としやすい。
  • 手先の細かい作業がやりにくくなる。
  • 指先に着けるため、ぶつけてリングを痛めてしまいやすい。
  • フォーマルやビジネスシーンでは合わせにくく、着ける場面が限定される。
  • 基本的に通常の指輪と組み合わせて着けるため、コーディネート力が必要になる。

この様に、見た目のオシャレ感が上がる一方、着ける時には指輪の紛失や損傷に気を使う必要があります。そのため、常に着けている指輪というよりは、デートや女子会などの比較的動きの少ない日のお出かけ用の指輪として向いています。

 

自分に合ったファランジリングを見つける3つのポイント

「私もファランジリングに挑戦してみようかな?」と思われた時は、これからご紹介する3つのポイントをご参考にしてみて下さい。

①初めてのファランジリングはシンプルなものを

初めてファランジリングを選ぶ際には、細めで宝石が付いてないシンプルな指輪がオススメです。

細めでシンプルな指輪であれば、他の指輪や全体のファッションともコーディネートしやすいですし、手全体のボリュームバランスを崩してしまうこともありません。慣れてきたら太目のものやデザイン性の強い指輪を取り入れると「自分らしさ」が表現できます。

②持っているアイテムやネイルアートとのカラーバランスを考慮する

宝石のついたファランジリングを選ぶ際には、ネイルアートや他の指輪とのカラーコディネートを意識して下さい。色のバランスがちぐはぐになってしまうと、逆に悪目立ちしてしまいます。透明色で輝きのあるダイヤモンドなどが取り入れやすいです。

③紛失しても諦めのつく金額の指輪を選ぶ

ファランジリングは落としやすい指輪ですので、落としてしまうことも念頭に置いておきましょう。そのため、あまり費用をかけずに揃えた方が良いでしょう。かと言って、メッキ製の指輪は金属アレルギーを起こしてしまうこともありますのでご注意下さい。

必ずしもファランジリング用に指輪を揃える必要はありません。最近使っていない指輪をサイズ直し修理しても良いと思います。

 

まとめ

ファランジリングはセレブリティやインフルエンサーによって定番化した、指の関節に着ける指輪です。単一で着けることはあまりなく、お持ちの指輪やネイルアートに一色添えるサブリング的な指輪としての役割を担っています。

一般的な指輪に比べて落としやすいというデメリットはありますが、ファッションコーディネートの表現やネイル・宝石・貴金属色のカラーバランスの楽しみ方を広げてくれる指輪ですので、一度試されてみると新しい感覚になれると思います。

当店ではお持ちの指輪をファランジリングサイズにお修理したり、オーダーメイドでお作りすることも承っております。ご興味がございましたらお気軽にご来店ください。

こちらの記事が新しいアイテムを取り入れるきっかけになり、コーディネートの幅を広げて楽しんで頂けたら嬉しいです。

  • はてなブックマーク

関連記事

最新記事

前の記事
ワークショップで指輪を手作りする時は金属とワックスどちらが良い?
次の記事
☆クリスマスに人気の3アイテム☆【注目!】