こんにちは!ジュエリー優店長の坂東公美子です。
ここのところ中国での人気が火付け役になり、翡翠と珊瑚が巷を賑わせていますね!
珊瑚の乱獲の件は少し前に度々NHKなどでも放送されていましたが今はどうなっているのか・・・。気になる~!
けどいつの間にか過去の話になって、続きは分からずじまいですね。
何か打開策があったのならいいのですが・・・。
さて、今回のブログの主役は珊瑚ではなく題名にもしました人気急上昇中の翡翠ちゃんです!(気が付くとすぐに脱線して別の話をしてしまうぅ・・・。)
翡翠は古くから「玉」(「ぎょく」ですよ!「たま」ではないですからね!)としてアジア圏を中心に広く珍重されてきた宝石です。
英名をジェイドといい、その中でも緑色の深いとろーっとしたテリ感のある翡翠は「ろうかん」と言って古来より非常に価値の高い石とされてきています。ちなみに、中国翡翠と名付けられた色の似ている石が中国のお土産でよく売られていますがこれはネフライトといってジェイドとの価値はウン十倍です!騙されないように注意しましょう!
もちろん我らが日本でも、なんと紀元前から若さと生命の象徴として現在に至るまでずっと愛されています。その深い蒼緑の色がそう感じさせたのでしょうね!(日本の神話にも「玉」、「勾玉」として度々登場してきますよね!)
そんな翡翠に魅せられて先月末に「第10回糸魚川翡翠ジュエリー・アクセサリーデザインコンテスト」にデザイン画を応募してみました~~!
新潟県の糸魚川はなんと世界最古の翡翠文明の興きた土地と考えられています。歴史の重みがありますね~!デザイン画描くのも緊張しちゃいますね~!!
今回私が応募した自由デザイン部門のお題は「神秘の力」!
実は・・・以前に翡翠を調べていた時に見つけたまさに神秘的でとーっても素敵なお話しがあって、そのお話しを作品にできたらなーって思っていたんですよ!
これは描くしかない!!
ギリシャ神話のこんなお話しです。
アルキュオネーとケーユクスは大変仲の良い夫婦であったが、ケーユクスは神託伺いのために航海に出て、嵐に遭い、海で死んだ。夫の死を夢で知ったアルキュオネーが海岸に行くと、海に1体の死体が漂っていた。アルキュオネーはそれが夫であると悟り、夫のもとに行こうとしていつの間にか鳥になっていた。そして夫のもとに飛んで行くとケーユクスもまた鳥になった。神々によって鳥に変えられたのであり、二人は鳥となった後も仲睦まじく暮らした。
短くお伝えするために端的な引用をしましたが、本来はもっと情緒的で素敵なお話しなので、ご興味の沸いた方は調べてみて下さい!
このギリシャ神話に書かれている「鳥」というのがカワセミで、カワセミの雄が「翡」、雌が「翠」なのです!カワセミになってもずーっと仲良く過ごす夫婦愛、憧れますね~。そしてそんなカワセミ夫妻から生まれてくる雛はこれまためっちゃ綺麗な翡翠なのでしょうね~!
もう一度言います。(笑)ずっと描きたかった題材でした・・・だがしかし!実際書いてみると・・・とーっても難しい。
仲の良い夫婦のカワセミもメインに据えたいが、生まれてくる卵もメインにしたい・・・構図が決まらない!う~む、ここは卵にメインを譲るか・・・。
こうして、試行錯誤して出来上がったデザイン画がこちらです!
実際にコンテストに入賞できるかどうかは分かりませんが(どうか入賞しますように!)以前から思い入れが強かった物語だったので、私なりの解釈?でデザインにすることができてひとまずはよかったです。